ヅカ初心者の雑記

宝塚歌劇団にハマりかけの干物女による雑記

【感想】『エリザベート TAKARAZUKA25周年 スペシャル・ガラ・コンサート』5/5 アニヴァーサリーver.

ガラコンの千秋楽が終わりましたね……!!元々5/3~5/5のチケットがおけぴでよく求められていたのでかなりの人気なんだな、と思っていました。有観客公演が中止になってしまったことはとても悲しいですが、そのあと追加で配信公演を増やしたりしていて、対応が良心的だと感じました。
感想ですが、私が見たのはこの5/5の配信のみ、『エリザベート』は宝塚版初演を2か月前に履修したばかり、という『エリザベート』超初心者なので、何かおかしなことを書いていたらぜひご指摘お願いいたします……!

ちなみに一路さんトートにベタ惚れしている宝塚版初演の感想はこちら↓
『エリザベート』(1996・雪組)感想(U-NEXT) - ヅカ初心者の雑記

5/5公演の主なキャスト(敬称略)

トート:望海風斗
エリザベート:夢咲ねね(1幕)・明日海りお(2幕)
フランツ:鳳真由
ルキーニ:宇月颯
ルドルフ:七海ひろき
ゾフィー:純矢ちとせ

感想あれやこれや

夢咲さんシシィ・鳳さんフランツの並びの美しさ

夢咲ねねさん・鳳真由さんともに初見のOGさんだったんですが、二人とも私の想像していた(?)エリザベートやフランツとは違った、それでいてとても面白い人物像を演じられていました。
夢咲さんはとにかくビジュアルが強くて、フランツが惚れてしまうのも納得のプロポーション。そんな現代的な美しい容姿に対して、演技の面ではシシィの「おてんば田舎娘」という属性が強く感じられました。お父さんとの掛け合いのシーンすごくないですか?娘がこんなド美人だったら毎日絶対幸せでしょ(え?)
鳳さんのフランツは優しげで儚く、中性的な雰囲気。あまりマザコン!って感じではなく、ただ家族と争いごとをしたくないがためにゾフィーの言いなりであるような、夫としては少し頼りなさげなところが役にかっちりハマってました。

純矢さんゾフィー・宇月さんルキーニ・七海さんルドルフ

純矢さん演じるゾフィーは、朱さんの初演ゾフィーに比べると「性格の悪すぎる継母」という要素は薄れていて、より冷酷に「国・政治のため」を考えて動いている印象を受けました。純矢さんも美人だしメインキャストの89期生たちと同期、何よりアニヴァーサリーver.ということで舞台化粧も薄めだったので、ゾフィーの「年齢による威厳」を出すのは難しそうに思えましたが、とても気品がありました。特にACT1の自由闊達とした夢咲さんシシィとは対照的な、陰謀渦巻く宮廷の中で地に足をつけて生きてきたのだという誇りを感じられる姿勢がすごかったです!
宇月さんルキーニは歌が苦しそうに感じましたが、台詞が明瞭で聴き取りやすかったです。特に今回の場合「コンサート」という形式なので、物語はほぼほぼルキーニの語りによって進むため、とても大変な役だったと思います……(本公演のルキーニもそれ以上に大変な役だとは思いますが……!)
七海さんルドルフはとにかく綺麗な顔立ちで、振る舞いのすべてが正統派王子様でした!白馬に乗ってお姫様とか迎えに来てもこれは全然イケます(?) お化粧は宝塚メイクほど濃くなく、しかし目元のアイシャドウをしっかりと入れられていて、素化粧とも少し違う印象を受けました。望海さんトートとのくちづけのシーンも、一瞬でしたが絵画のように美しかったです。ディズニー映画に出てきそうな素敵な王子様すぎて、まったく猫を殺しそうに見えない……()

全てが圧倒的な望海さんトート

まず歌唱力が頭5個分くらい飛びぬけてました。いや本当に歌が上手すぎる……。これで本公演でトートを演じたことがないというのが信じられないくらい、本物の黄泉の帝王でした!!
※以下、歴代トートを一路さんしか知らないので一路さんとの比較で書いてます
私が一路さんのトートにガチ恋なのは、もともと節回しが派手な歌い方の人が好き野口五郎さんとか)・ここまで低い声がカッコよく出せる女性がいるんだ!?という驚き・(これはほんとに超タイプ)の主に3つからでした。望海さんのトートは、一路さんとはまた違った歌い方で、そのとんでもない歌唱力と声量をフル活用していました。
一路さんの「最後のダンス」は、冒頭「あなたの愛を」の部分など特に音程の上下やゆらぎを強調して歌っているのが印象的でした。望海さんの場合はより冷静な感じに、しかしサビ(?)の「最後のダンスは俺のもの」という歌詞の力強さはしっかりと、その差も一路さんとは違った歌の素晴らしさを感じました。
最後、エリザベートの愛を勝ち得て二人が抱き合うシーンでは、望海さんトートの口元が蠱惑的にほほ笑むのを見てめちゃめちゃに興奮しました。その少し前のシーンで夫のフランツと男の争いを繰り広げてますもんね……。
アニヴァーサリーver.ではありましたが、望海さんだけ衣装もメイクもしっかりしていました!(お化粧は現役に比べると薄いですが真っ黒なリップと額のタトゥーっぽい模様、黒髪にシルバーのメッシュが入ったストレートロングのウィッグというお姿でした)

ノーブルな明日海さんエリザベート

明日海さんが在団中に演じられた女役を見たことがないので(そして日頃ドラマを見ないので女優の明日海さんも知らず……)、最初にドレス姿の明日海さんが出てきたときは「おお~~~!」となりました。水色で長袖のパフスリーブドレスで、袖部分の布から明日海さんの細すぎる二の腕がふんわり透けていました。
「私が踊る時」は初めて聴きましたが、明日海さんの目力が半端じゃなく強くてもはや娘の域に収まってませんでした!(のきやで母いわく「あれは何人か殺してる」)(いいえ)
歌はどうしても高音がつらそうな場面があったものの、望海さんとのデュエットではあまり気になりませんでした。
1幕を夢咲さん、2幕を明日海さんという変則的な構成を考えた人が天才過ぎて金メダルをあげたいです。明日海さんのエリザベートは宮廷での駆け引きに疲れ、それでも負けたくないという強い意志で進んでいく姿がよく見えました。1幕の夢咲さんシシィとは身にまとう殺気(というか昏い雰囲気)が違って、彼女にとってこの生活がひどく苦しいものであったこと・その時間の経過が感じられました。

そのほか

最後の挨拶で演出家の先生が「無観客では拍手が届けられないというけれど、お稽古と配信ではその熱量や姿が全然違う。配信でもお客様の気持ちは届いている」というようなことを仰っていました。ファンとしてそれはとっても嬉しいことですが、数々の公演が中止になり、そしてその中には今日のように配信がされたわけではないものも沢山あります。厳しい状況が続きますが、早くウィルスが終息して、また演者さんを生で見られる日が来てほしいです。
月末の『桜嵐記』と『ほんものの魔法使い』もチケットが紙切れになりそうでちょっとハラハラしています……。

そして明日海さん主演舞台・望海さんコンサートツアー開催おめでとうございます!89期生のこれからの活躍にますます期待が高まります。