ヅカ初心者の雑記

宝塚歌劇団にハマりかけの干物女による雑記

【感想】『夢介千両みやげ』『Sensational!』(2022・雪組・東京宝塚劇場)

『夢介千両みやげ』公演概要

人好し、お節介な心優しき青年・夢介の活躍を描く傑作小説を、痛快娯楽時代劇として宝塚歌劇で舞台化致します。
小田原・庄屋の息子・夢介は、父親から“通人”となるため千両を使っての道楽修行を言い渡され江戸へ向かう。道中、“オランダお銀”と呼ばれる女スリに懐を狙われる夢介だったが、夢介の朴訥で底抜けな優しさに触れたお銀は一目惚れ、押しかけ女房となり二人は江戸で奇妙な同棲生活を始める。夢介に相応しい善い女房になろうと努力するも元来気性の激しさを抑えきれないお銀。遊び人飛脚屋の若旦那・伊勢屋総太郎ら個性豊かな江戸の人々が巻き起こす騒動を、夢介は“金と優しさ”で解決して行く。
善意の塊のような夢介との出会いが人々にもたらすものとは、そして夢介の道楽修行の結末は?
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2022/yumesukesenryoumiyage/index.htmlより引用

『夢介千両みやげ』感想

東宝のチケを3枚確保していたのですが、1枚おじゃんになってしまいました。無念。

和物ということで、あまり得意ではないかも……と初日前は思っていました。蓋を開けてみるとムラで先に観劇された方たちからの評判がとてもよく、また何も考えず楽しめるコメディとのことだったので、期待値はかなり上がっていました。登場人物がコミカルで、時代劇に寄せすぎていないキャラクター造形が親しみやすく面白い演目でした。

以下、今回公演プログラムを買い忘れてしまったのでうろ覚えで……。

幕が開くと咲ちゃん(彩風咲奈)がせりあがってきて自己紹介、からのオープニングナンバーで盛り上がります。舞台後方にきわちゃん(朝月希和)がしゃんと立っていて、自己紹介ソングを歌い継ぎます。きわちゃんのお銀さんは、「娘盛りも知らぬまま~」と歌う通り、御救小屋で育ち暗い過去を持っていたことは感じられるのですが、それを過剰に匂わせない演技が好みだと感じました。これはソラカズキの演じる三太も同様で、彼ら彼女らの一人の人間であり同情や憐憫を受け取らない姿勢が、夢介の衒いのない優しさを外側から形作っているように思えます。

「惚れちゃったのさ~♪」の歌もかわいいですよね!最初は銀橋を渡りながら1人で歌うのに、後半に差し掛かる場面ではデュエットしながら歌うのでさらにグッときます。特に2回目のデュエットの時は、「夢さんもしっっっかりお銀さんに惚れてるんだなあ……」と幸せな気持ちでいっぱいになります。歌劇か何かで咲ちゃんが「夢介は最初からお銀さんをかわいいなと思ってる(意訳)」と言っていた通りで、心優しい夢介ではありますが、女性に言い寄られてもきっぱりと断ることができる強さは持っています。押しかけ女房を制止しなかったのは、お銀を真人間にしたいだけではなく、夢介自身がお銀に惹かれていたからなんだろうなと……。

あがたくん(縣千)の演じる金の字は着流しが似合います。肩幅や体の厚み、雑に動いたときに見える足の筋肉などがリアル男性的でよく映えるのと、雪組に同じ系統の男役さんがいないのでぱっと目を引きます。

あと特に気になったのが、何といっても妃華ゆきのさん演じる浜次!夢介に泣きつく演技はいかにもわざとらしく、それでいてメンチを切るところでは威勢よく、お銀に挨拶に来るところなんて嫌味ったらしいマウントの取り方と潔く手を引く美しさなど、どれも江戸時代に本当にこんな女性がいたかも、と思わせる演技で見惚れました。
あと滑舌が良くて台詞がすっごく聞き取りやすい!『CITY HUNTER』や『Sweet Little Rock'n Roll』を観たときにはお名前を知らなかったので、これからウォッチしていきたいです。

愛すみれさんには『ほんものの魔法使』『Sweet Little Rock'n Roll』ともにコミカルなお芝居で魅了されてしまっていましたが、今回は春駒太夫という気の強く大人な女性で、これもまた大好きになりました。本当に何をやっても似合うのですごい。浜次・春駒・お銀の3人で夢介を囲んで歌う場面なんかも、愛すみれさんウォッチャーと化していました。お糸ちゃんに優しいのもいいですよね。

朝美さん(朝美絢)演じる総太郎は、現実にいようものならどうしようもないカス野郎。ただそのカス野郎を上手く現実からずらして、コミカルでかわいらしくデフォルメして演じているのがとても魅力的でした。なんせあの顔あの(以下略)。ほんまほ以降、朝美さんとひまりちゃん(野々花ひまり)の組み合わせに惹かれがちなので、今回もうまくハッピーエンドで終わってよかったです。
それにしても組長・副組長の演じる伊勢屋のご夫婦の演技が、「確かにこんなダメ息子になっちゃうかも……」と絶妙に感じさせる親バカ具合で唸りました。総太郎に結婚が決まった時の浮かれ方もかわいかったです。

汝鳥さん(汝鳥伶)の演じる嘉平は、なんだか『婆娑羅の玄孫』で観たぞ…(笑)という既視感。今回もぼっちゃん大好き心配性のじいやで、憎めないまっすぐな愛らしさがあります。


『銀ちゃんの恋』を観劇したり『幽霊刑事』をスカステで拝見したときは、正直石田先生のお話はどちらかというと苦手かも、と感じたりしていたのですが……。全体的に駆け足であることは否めないものの、たくさん人物が出てきてわちゃわちゃしているお話は好きなので楽しめました。

『Sensational!』感想

全体的にギラギラでかっこいい感じのショーです。戦隊ものと言われる()冒頭のテンションの上がりよう……!男役と娘役の並び具合でなぜか『モアー・ダンディズム!』を思い出したり、そういう宝塚らしさがしっかりありつつ、夢介では隠されていた咲ちゃんの都会的な魅力(と、長い長い脚!!)を存分に味わえます。

プロローグのあと銀橋に咲ちゃんがひとり残って歌う曲はまた雰囲気が違って、素朴な愛の歌といった趣でとても好きです。
そのあと舞台真ん中に現れるのはあがたくん!!改めて、あがたくんってショースターだなあとしみじみ感じます。踊っているときに、K-POPとかでいう表情管理(?)が完璧で、はっきりした目鼻立ちでくるくると色んな表情に変わるのでついオペラグラスで追ってしまう存在です。あと、後ろに下がった時でも本当に楽しそうに踊るので見ているこっちがわくわくします。生命力に溢れとる……。

意外と言うか順当と言うか、今回から諏訪さきくんがよく目立っていたような……!あみちゃん(彩海せら)の組替えに際して、空いたポジションに収まったと言えばそうかもしれませんが、とにかく歌も踊りも器用にこなして渋いカッコよさがあります。
まず冒頭の順番に銀橋渡るやつでもメンバーにいましたね。中盤ごろに、オケピからすっと出てきて銀橋でワンフレーズ歌い、組長・副組長と合流して3人になる場面では色気満載でした。副組長と組んで踊っても学年差を感じさせない落ち着きがあって、見ていて安心できる職人的存在です。あと顎がしっかりある人が好きなので顔が好きです

それから、組替え1作目のソラカズキ。これがとんでもないオペラグラス泥棒で(失礼)、ソラカズキが舞台に登場すると周りのオペラがサッッッ!!!と上がる上がる……。歌っても踊っても芝居させても何させてもべらぼうに上手く、まだこちらとしても雪組の和希そらを見慣れていないので良い意味で新鮮さがありました。
オーロラっぽい場面(?)の前に、ベージュ色の衣装で出てきてけっこう激しめに踊るのですが、初めて見たときは裸足で踊っているのかと思ってびっくりしました。それくらい伸び伸びと踊っているように見えて……。咲ちゃんと2人で踊っているときも、2人ともタイプが違うので2倍おいしい!って感じで眼福です。

今作で退団するあやなちゃん(綾凰華)。銀橋でのソロはご自身で作詞されたということで、まっすぐな歌詞が胸に沁みます。星組雪組を歌詞にちりばめ、ファンの方への感謝を告げてこれからの未来へ希望を抱くような歌詞で、とっても素敵でした。あやなちゃんのかっこよさって男らしいというよりまさに「男装の麗人」というような、男性には表現し得ない美しさがあるところだと思っていて、しっかり「男役・綾凰華」を見納めしてきました。
余談ですが私は『PR×PRINCE』のヴァレンティン王子が大大好きなので、あんな感じの王子様!って衣装を最後に観たかったな~と思っていたところ、今月号のGRAPHのサヨナラポートレートがザ・理想の白軍服で最高でした。ありがとう宝塚歌劇団……。

中村一徳先生演出と言うことで、今回も若手がギャンギャンに銀橋を渡りまくってくれるのですが、雪組の若手をまだまだ知らないのでもっと勉強していきたいところです。

近況

*以下ただの私記です。

なんとバタバタしている間に更新が5か月ぶりという事態に……。
しかもオタクをしていなかったわけではなくて、全然ヅカ沼に浸かっていました。最後の記事がロマ劇ですが、あれから『Sweet Little Rock'n Roll』『TOP HAT』『Rain on Neptune』は現地で観劇し、『冬霞の巴里』はチケットが手に入らなかったので配信で。歌劇やGRAPHも欠かさず購入していたのですが、観劇の余韻に浸りながらゆっくりブログを書く時間が取れませんでした……。

というのも、今回から東京宝塚劇場……とあるように、大阪から引っ越しました。初めての一人暮らし、初めての社会人生活と慣れない諸々が襲ってきて謎のストレスで若干ハゲたりしました。悲しい。
東宝もいいんですが、やっぱりムラの広々とした空間が恋しくなります。GWは帰省していて母とめぐ会いを観劇予定でしたがまさかの公演中止で。その前のネバセイも手持ちチケットが軒並み吹っ飛んでしまって観られなかったので、久しく宝塚市に足を踏み入れていません。
東宝組の方、これからなにとぞよろしくお願いします……(?)

夢介1回目は勤後ダッシュで有楽町に向かい立ち見で観劇したのですが、足が棒になりました。オタクにそんな体力はなかったし、2時間半パンプスで立ちっぱなしは寿命が縮むという学びを得ました。

ちょっと日が経っていて記憶があやふやですが、つぎはレイネプの感想も書こうかなあと思ったり……。今週末は『FLY WITH ME』『ガイズ&ドールズ』と幸せいっぱいの予定なので、平日中に上げたいです。

【感想】『今夜、ロマンス劇場で/FULL SWING!』(2022・月組・宝塚大劇場)

先日、母と一緒に月組新トップコンビお披露目公演『今夜、ロマンス劇場で』を観劇してきました~!
今回初めてチケトレを利用したのですが、チケットカウンターでの受け渡しになるので特別デザインチケットはもらえないんですね……。全落したので見られただけありがたいんですが、デザチケ見ていいな~って思いました。

公演概要

映画監督を目指し助監督として働く健司は、足繁く通っていた映画館・ロマンス劇場で、奇跡的な出会いを果たす。それは、映写室で見つけ繰り返し観ていた古いモノクロ映画のヒロイン・美雪──健司が密かに憧れ続けていた女性であった。突然モノクロの世界から飛び出してきた美雪に、戸惑いながらも色に溢れる現実世界を案内する健司。共に過ごすうちに強く惹かれ合っていく二人だったが、美雪はこの世界へ来る為の代償として、ある秘密を抱えていた……。
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2022/romance_gekijo/index.htmlより引用

原作は2018年に坂口健太郎綾瀬はるかコンビで上演された映画です。芸能人にド疎い私でもこの二人はさすがに分かります(?)が、映画があまり得意ではないので、特に原作は履修せずに観劇しました。

今夜、ロマンス劇場で』感想

毎度の如くネタバレ満載なので、未見でネタバレ断固拒否!という方はブラウザバックをお願いします……!

公演プログラムにもある「見つけてくれてありがとう」という言葉。これ、オタクなら誰しも1度は推しに言われたい言葉だと思うんです。原作プロデューサーの方は、このインターネットの時代にコンテンツの入れ替わりスピードが加速度的に上がっていることに触れていますが、そんな中で「一生心に残る」作品を見つけることは難しい。
星の数ほどのアイドルや芸能人がいて、アニメや漫画・小説などコンテンツに溢れていて、それでも巡り会えた「推し」に対しては、「ずっと光っていてくれて、見つけさせてくれてありがとう」という気持ちになります。そして牧野健司の場合は、それが美雪だったんですよね。
この物語は言うなれば、激推ししてたら爆ファンサが返ってきたという単推しオタク大勝利のストーリーだと思います(趣ゼロのまとめ方)

れいこさん(月城かなと)演じる牧野健司は、序盤はポヤ~ッとした青年。おだちん(風間柚乃)演じる山中がチャキチャキしてるのに対して、どこか頼りない感じです。京映の製作所で助監督として働きつつ、頻繁に「ロマンス劇場」に通っては古い映画のヒロイン・美雪に恋焦がれる……。そして、映画から飛び出してきた美雪と恋に落ちるわけなんですが、その過程がまた素敵で!
健司は少女漫画のヒーローのようにオラついてたり、優雅にエスコートするわけではなく、たどたどしく美雪を庇い、彼女の行動をハラハラしながら見守る、ちょっと情けなくも包容力に溢れた男性で、そこに美雪が惹かれていくのはとても説得力がありました。たとえば大蛇丸の「強引な求婚」なんてロマンチックですが(ヌルヌルネチネチしてるけど……)、美雪は自分の話を聞いてくれない男にはときめかない。舞台設定は1960年代と少し昔ですが、そういう心情描写が現代的なので共感しやすいと感じました。

劇中劇、昭和の映画の話……なんてところで『銀ちゃんの恋』のことを思い出します。ただ舞台設定以外の部分は真逆と言っていい作品です。あと銀ちゃんは最初から最後まで突風のような作品でしたが、ロマ劇は序盤に少々物足りないくらいゆっくりと健司の身近な世界が描かれ、中盤以降に大きく物語が動くという構成になっていました。

公演中に驚いたのは、舞台セットの使い方がとてもきれいなところ。スクリーンに映画が映し出されて、そのあと薄い幕が上がって実際の舞台に切り替わる部分(←うまく説明できなくてすみません……)など滑らかで、全く違和感を感じませんでした。また、美雪に色の美しさを教えた健司が二人で銀橋を渡ると、銀橋が七色に照らされて虹がかかる演出も素敵でした。
最後、美雪の住むモノクロ映画の世界へ健司が行って、花を手渡すと鮮やかに色が広がっていく……という場面では「美雪がこちらの世界へ来た時の感動」が観客にも共有されているような感覚を覚えました。色の使い方でいえば、モノクロ映画から飛び出してきた白黒の美雪⇔色づいた世界の健司、という構図が、ラストの病院のシーンでは逆になっているところも上手ですよね……。健司の人生の中で、色を持ち自分の意志で動いてきた美雪がどれだけ美しかったのか伝わってきます。

スターさんでいうとやはり、組替えが決まり月組での大劇場公演はこれが最後となってしまうありちゃん(暁千星)につい目が行きました。大蛇丸は出番がものすごく多いというわけではないものの、健司の恋敵()ポジションだし、美雪の秘密を伝える役割もあるので大事なキャラクターです。こういうはっちゃけた演技も自分のものにできるありちゃんが、星組でも活躍しているところをたくさん観たいです!(その前にブエノスアイレスのチケットが当たりますように……)
反対に、今回から月組に組替えしてきた彩みちるちゃんも、健司に健気~な片思いをする塔子を好演していました。こっちは美雪のライバルなわけですが、バチバチすることなく二人ともかわいらしかったです。元々魔法使やCHでみちるちゃんのお芝居が大好きだったので、芝居の月組に組替えすると分かったときは楽しみな気持ちでいっぱいでした。実際観劇してみても「もとから月組でした」レベルに馴染んでいてあらためて感激。あみちゃん(彩海せら)の組替えも楽しみです!
また、ちなつさん(鳳月杏)贔屓の母は「なんかおだちんが2番手ぽくない?!」と言ってはいましたが、「俊藤はちなつさんしかできないキャラだよね」という部分の見解は一致しました(笑) とーーにかく足が長い!奇抜な衣装を着せたくなるのもわかる!そして常人には理解しがたい言動と、でも確かに豊かな人間性。あとちなつさんが演じると絶妙な色気があるのも最高ポイント……!

総評すると、お披露目公演としてこんなに素敵な作品はなかなかないのでは!?と思うほど楽しい公演でした。ちょっぴり切なくて、でも幸せで、悪人がいないお話です。欲を言うならもう少し公演期間伸ばしてほしかったです……1か月は短いて……。

『FULL SWING!』感想

いまだにショーの感想の書き方が分からないので超ホヤッとした感じの文章になっております……。

全然関係ない話から始まりますが、先日、父が熱心にスカステを見ているので覗いてみると、れいこさんの初バウ主演公演である『銀二貫』が流れていました(父は普段古いドラマや時代劇を見ているので刺さったらしく、「とても面白かった、華形さんという人(華形ひかる)の演技が良かった」とずっと言っていました)。その時から既にれいこさんの顔面は完成された美しさだったし、演技もとっても上手だったのですが、今回ショーを見て歌やダンスに凄まじく成長を感じたというか……!生で下級生時代を見たわけじゃないのでうまく言えないんですが、『All for One』の放送で初めてれいこさんを認識した母も同じことを感じたらしく、「れいこさんってあんなに声が出て色気があるんだねえ」と感心しきりでした。
今まで練習を積み重ねてきた結果がここまで美しく花開くものなのか、と単純に驚きでいっぱいです。

そんなわけで幕開けからあの輪っか(?)と一緒に出てきたれいこさんにびっくりし、ちなつさんがお芝居と同じように奇抜な服装で出てきて度肝を抜かれ、でもやっぱりカッコよくて謎の感動を覚えるなどしました。ちなつさんのおれはジゴロ♪みたいなやつめっちゃいいですね。
あと銀橋でトップコンビが歌ってる曲(だいぶうろ覚えなんですけど「瞳に映る星が愛になんちゃら~揺れる~♪」みたいなやつ)がものすっごく好きです。家帰ってもずっと頭に流れてるので配信で出たら絶対買います!

そして噂には聞いてましたが、拍手が本当に難しいです(笑)
音感0なので「あ~~めくるめく魂のFULL SWING♪」でどうしてもリズムが分からなくなるし、最後はあきらめがちになりました……。

構成としては、王道っぽい場面が重なりつつもどこかに真新しさ(というか、面白さ・軽妙さ)が入っている絶妙なショーでした。先述したちなつさんのジゴロの場面も、ジゴロ自体はショーに頻出の表象ですが、コミカルな表現を混ぜつつも決してカッコよさを取り逃さないというか。お笑いの場面、で済ませず、最後は粋にキメちゃうのがカッコいいです。
一番衝撃的なのがれいこさんネックレス(?)パクられる場面ですね!!さっきまであんなにクールに踊ってたのに、地団駄ダンス(と勝手に呼んでいる)なんかしちゃって……と思いきや、「フッ」の掛け声一つ、色気で強引に押し戻してくる。温度差で風邪ひきそうです。
今回のショーは全体的にありちゃんの出番も多いように感じました。ありちゃんっていうかカッコよすぎてあり様って感じでした。
何でか分かりませんが男役群舞とデュエダンは記憶がないので割愛……(え?)

フィナーレのトリプルエトワールは迫力満点で、私は男役エトワールを観るのが初めてだったのでかなり興奮しました(前にスカステで天真みちるさんがエトワールやってるのは見ましたが……)。この階段降りのときのうみちゃん(海乃美月)パート、ものすごく音が高くて歌うのが大変そうです。

華やかなショー(『Délicieux』『The Fascination!』など)が大好き!と自負していましたが、『FULL SWING!』のようにシンプルに曲が良く、ちょっと捻った感じの演出のショーも面白い!と感じました。えーん1回しか観られないのが惜しい……。
週末は縣くん(縣千)バウなので、それも楽しみにしてます!

あけましておめでとうございます(近況)

まさかのブログ更新が4か月も途絶えてしまいました。生きてます。しかも全然まだまだ宝塚にドハマりしています。
昨年9月に『銀ちゃんの恋』の感想を書いて以来ですが、あれからどうしていたかと言いますと、

ってな感じです(?)
順を追って簡単な感想や日記をば……。

沢田研二のコンサートに行った

もはや日課となりつつある(?)おけぴ巡りをしていたところ、沢田研二がツアーで大阪に来ることを知りました。のきやで人生の中の三大コンサートに行ってみたい歌手(残り:布施明野口五郎)だったので、思い切って参戦することに。
驚いたのがファンの熱心さです。コロナ禍だったので声こそ出せませんでしたが、みんなジュリーの一言一言によくよく頷き、曲によくノり、ジュリーをとっても愛しているということが伝わってきました。それだけじゃなくて、世間のイメージ以上に沢田研二というひともファンを信頼していて、オタクと推しの最高の関係を見せてもらいました。
周りは年輩の方が多かったのですが、こんな素敵な推しに巡り会えて最高のオタク人生を送れるなら絶対たのしい!!と明るい未来を感じました(?)
セトリも、ソロ活動50周年記念のライブということで「追憶」「時の過ぎゆくままに」「コバルトの季節の中で」など大好きな名曲があってとても楽しかったです。いやほんと全人類行った方がいいかも(主語デカ)

みりんを買ったら『柳生忍法帖』のチケットが当たった

hinode-mirin.co.jp
↑これに申し込んで、宝塚大劇場の公演が当選しました!

友だちの家に行ったりするたびに、「ねえ料理酒とか切らしてない!?」恫喝質問し、親(※私は実家暮らしです)にも日の出商品の混ざったレシートを切望し、合計で15口くらい申し込みました。
それでも難しいとは分かっていたので、締め切り後はスッパリ忘れていたんですが、父が「なんか届いてたよ~」と郵便ポストからとってきたときにはもう……大喜びで踊りました!!

やっぱり時代はキング醸造の日の出みりんでしょ~~~~!!!!!(ダイマ

モアダンを観た母「これモアー・エレガントじゃない!?(混乱)」
モアダンを観た私「瀬央さんのラ・パッションをウルトラマンのOPに採用しよう(錯乱)」
こんな感じでめちゃくちゃ楽しかったです。

宝塚友の会に入会!

今まではJCBの貸切・知り合いの方のお取次ぎ・公式HPの一般発売・おけぴのお譲りでチケットを購入していました。
私は現在大学4年生なので、社会人になってからクレジット機能付きで申し込みたいな、と元々思っていました。ただステージ制であること・最初の数年は本当に当たらないよ!という話を聞いて、やっぱり作っちゃえ!と申し込んでみることにしました。
申し込んだのはクレジット機能なしのものです。クレカを作ったことがない(↑貸切はJCBデビットカードで申し込んでます)のでクレヒスが真っ白・預金残高が雀の涙で三井住友VISAカードの審査に通るか微妙に不安だったためです……。
クレジット機能なしであれば問題なく作れました!が、Vpassに申し込みたいので何か新しいクレカを作るか悩み中……。

『プロミセス、プロミセス』敗戦……

今まで『ほんものの魔法使』や『銀ちゃんの恋』など、なんだかんだチケットが定価で手に入ったので、コロナ禍にハマった新規オタクとしては「宝塚のチケット難易度」がイマイチ分かっていませんでした。それが、『プロミセス、プロミセス』で人気公演のチケ難の恐ろしさを思い知りました……。特に配信がないと分かってからは激戦だったような。ただ私はキキちゃん担でもソラカズキ担でもない新規なので、贔屓が出演されている方のところにチケットがあるならいいことだと思います(そりゃそう)

『元禄バロックロック』を観劇

母と観劇したり、人生初宝塚!という方をお連れしたり。谷貴矢先生が大好きなので観る前から期待値ギャン上がりだったんですが、柚香さんのクロノスケの美しさやまどかちゃん演じるキラとの絡みにひたすら悶えました。ショーはとにかく華やかで銀橋渡りまくり!オペラ上がりまくり!てな感じの賑やかな公演でした。つかさくん&美咲ちゃんのエーデルワイスとか最高すぎて……!それからホッティーが好きなのでEXCITER!!も嬉しかったです。楽しすぎて体感2秒で終わった。娘役がバーッて並んでザ・ピーナッツの曲歌うところとか、美しさが渋滞していて逆に記憶がすっ飛んでます。
このサイッコーのショーをまさかの!お正月にNHKでフル放送!!てなことで、録画してもう何度も見直しています。見直してみると、今度はひとこちゃんの歌が無限に頭の中で響きます。もしかして:歌声がめちゃくちゃ好き

今後の予定

ODYSSEYは遠征が厳しそうなので配信日の予定を空けたのですが、まさかの全日程中止……。チケットを持っていた方にとっても、そして何より舞台に立つ雪組生にとっても非常に辛い出来事です。花組も東京公演が中止になってしまいました。直前であっても中止を発表できる劇団の英断を誇って、自分たちが今できる感染対策を徹底していきたいです。消毒や手洗いもそうだし、劇場内でお喋りをする人が減りますように。

一応『今夜、ロマンス劇場で』と『Sweet Little Rock'n Roll』は観劇予定があるのですが、これもやはりコロナの動向しだいです……。ロマ劇はとても評判が良く、Youtubeに上がっていた初日映像を見ても面白そうで楽しみ!縣くんのバウはポスターが可愛いですね。これであがあみの並びが見納めになってしまうので目に焼き付けようと思います。

【感想】『銀ちゃんの恋』(2021・花組・梅田芸術劇場シアタードラマシティ)

どう感想を書けばいいのかな~~と悩んでいたら日数が経っていました。

『銀ちゃんの恋』 公演概要

1982年に「直木賞」、1983年に映画版で「日本アカデミー最優秀脚本賞」を受賞した、つかこうへい作「蒲田行進曲」。宝塚歌劇では1996年に、久世星佳主演で初演、2008年と2010年には、大空祐飛主演で再演。異色の題材ながらいずれも大好評を博しました。
自己中心的でありながら、どこか憎めない映画俳優の銀ちゃんが、恋人の小夏や大部屋俳優ヤスなど、個性豊かな「映画馬鹿たち」と繰り広げる破天荒でありながら、人情味溢れる物語が、再び宝塚の舞台に登場致します。
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2021/ginchannokoi/index.html より引用


新規オタクなので初演と再演を知らず、またド平成生まれなので原作のことも全く知らず、公演概要を読んでもざっくりすぎて内容が全然掴めません。幕間に公演プログラムを買ったんですが、プログラム後ろの方に載っていたあらすじはもう少し丁寧に書かれていたので開演前に買えばよかったです……。

感想

前置きなのですがこのブログではできるだけポジティブな内容だけを綴っていきたいと思っていて、ただ、あくまで私の趣味とは少し違う物語だったな、と感じています。
『銀ちゃんの恋』のストーリーが大好きでとても思い入れのある、という方が読んでどう感じられるか分からないので、気にされる方はブラウザバックしてください……!


一幕を観る私「ホエ~~(話の勢いに圧倒される)」
二幕まで観終わった私「これタイトル『ヤスの恋』では????????

銀ちゃんも小夏もヤスも演技力が強く要求される、とても難しい役だと思います。銀ちゃんをなんとなーく「ワガママカリスマ俳優」くらいの認識でいたので、「柚香さんがやったら似合いそうだな~(※主観です)」と思っていましたが、実際にマイティーが演じているのを見るとほんっとうにぴったりでした!ポスタービジュアルまんまのド派手な装いに軽妙な雰囲気、そして華やかでありながら昭和の古臭い感じをしっかり出していてカッコよかったです。マイティーが演じると、二枚目映画俳優っていう設定に説得力がありすぎる……!

あと銀ちゃんのライバル俳優・橘がホッティーというのもよかったです。マイティーは面長で伝統的な「二枚目」!って顔立ちしてて、ホッティーは顔が逆三角形でちょっと中性的な現代風イケメンですよね。タイプの違うイケメン二人が並んでたり張り合ってたりするのが大好きなオタクなので、もうお得感しかないって感じです(?)
初っ端から「わしとチッスせい~!chu」ってやつ最高じゃなかったですか?顔がいい……。
橘は物語の本筋(というか小夏関連)にほとんど絡まないため、二幕中盤以降話がどんどん辛くなっていって、最終的にはオペラグラスで橘の顔をひたすら見つめてココロを保っていました。清涼剤や……。

突然の橘・ここがカワイイ・ポイント

  • 先斗町に舞妓、待たせてるんや(小指を立てる)」
  • 「トウキョウでクイズ番組出るんでね!(ドヤ顔)」
  • 銀ちゃんの呼び方が「銀の字」(かわいい!)
  • フィナーレのよく分からん謎の踊り(盆踊りもどき)
  • そもそもロン毛ポニーテールの帆純まひろってその時点でビジュアル大優勝では?(錯乱)

めちゃくちゃ話が反れますが、ロン毛のホッティー見たさにスカステで『蘭陵王』を見たところそっちも最高でした。恋焦がれ嫉妬の炎に狂う帆純まひろの摂取は健康にいい(要出典)

つづいてヒロイン・小夏の星空美咲ちゃん。
研3ですが大抜擢というか、実力に見合うだけの役が与えられたんだ、と感じるくらい全部が上手かったです。まず歌が上手くて歌声が耳に心地いいです!最後、生まれた子供に「蒲田行進曲」を歌って聴かせる場面など、かすれて悲哀に満ちているけど音程は全然外さず感情がよく伝わってきました。
元々会話のやりとりが早いうえに、小夏はヒステリックに叫ばなければならない場面が結構あるのですが、大声を出してもキンキンしないやわらかい声質なのでこれも耳に優しいです。あと手足が長くて女優さんの衣装(序盤の真っ赤なドレス)がよくよく映えます。でもピチピチ(死語)で本当にかわいいので「落ち目の」女優っていうのはやっぱり少し無理があるかも……とは感じました。
これからも観るのがとっても楽しみです。

飛龍つかさくんのヤスは全人類が絶賛してますが(クソデカ主語)、ほんとに非の打ち所がないです。体当たりの、こちらが観ていて辛すぎて目をそむけたくなるくらい真に迫った演技、パワー全部乗ってるんじゃないかっていうくらい豊かに響き渡る歌声、改めてつかさくんの舞台能力の高さに驚きました。
『Dream on!』をスカステで見てつかさくんカッコイイ~!歌うまい!って思ったのに、『アウグストゥス』ではあんまり出番がなく見つけられなかったので、今回たくさん堪能できて幸せでした。
最後部屋中めちゃくちゃにして、ぬいぐるみのくまさん抱きかかえてプルプルしながら怒鳴ってる場面とか、辛すぎて辛すぎてウウウウウン……となっていました。次は超幸せな感じの飛龍つかさを浴びたいです。



私の父は1960年代生まれで「蒲田行進曲」映画のド真ん中世代なんですが、家でもよく昭和のドラマをケーブルテレビで見てるんですよね。大体が刑事ものとか事件もの(?)で、男の都合に振り回された女が他人を殺すか他人に殺されるか、みたいな、全部おんなじ話ばっかりで……。小夏は幸せになるために、自分の好きな男ではなくて自分を好きな男を選んだのに、どうしてこうなっちゃったんだろう、って感じてしまうし、最後「全部(一部?)劇中劇でした~」というオチでも全然スッキリはしないし、演者であるスターさんのことはもちろん大好きですがヤスや銀ちゃんを「憎めない不器用な男」とは思えませんでした。全然憎める(え?) でも何度も書いているように芝居が足りなかったとは全く思わないので、単純に自分の好みの問題なんです……。
おんなじメンタル弱めのヤバ男でも『夢千鳥』はめちゃくちゃ好きなんですけどね……!


あと思い出せることと言えば、一度幕が下りてからごあいさつで再度上がる時、舞台が暗くなってて虹色に光るマイティーがぼんやり浮かんでるのがかわいかったです!()
次の観劇予定『柳生忍法帖』がしばらく先なので、スカステの溜まっている録画をドンドン消費していきたいと思います。そして絶対絶対観たい『プロミセス、プロミセス』が当たりますように……(当選祈願)

9月のスカステで見たいもの

恒例の遅刻記事です!()
今月は見たいもの少ないしいっかな~と思っていたんですが、まあ毎月続けてるので……。

9/1~9/08

9/02 00:00~ 『CAPTAIN NEMO』
9/03 09:30~ 『蘭陵王
9/03 15:45~ 『EXCITER!!2017』
9/03 20:00~ 『桜華に舞え』
9/05 19:00~ スカイ・ステージ・トーク Dream time #67 鳳月杏
9/08 14:00~ 『Shakespeare』新人公演

9/9~9/15

9/09 08:00~ 『シトラスの風-Sunrise-』
9/09 00:00~ 『スターダム』

9/16~9/23

9/18 19:30~ 『阿弖流為
9/19 21:00~ 『眩耀の谷』
9/19 22:45~ 『Ray -光の光線-』
9/19 00:30~ 『天国と地獄』
9/21 18:30~ 『風と共に去りぬ

9/24~9/30

9/26 09:30~ 『壮麗帝』
9/26 00:00~ 『白鷺の城』
9/30 23:00~ 『凱旋門

ほか

時代劇専門チャンネルにて
9/13 22:00~ 『義経妖狐夢幻桜』
NHK BSプレミアムにて
9/25 24:40~ 『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と- / ピガール狂騒曲』


おっ!と思う初放送のものが少ない気がします(『眩耀の谷/Ray』くらい……)。ピガールは多分テレビ初放送ですよね!こちらはNHKBSだし、見られる方も多いと思うので友達にすすめます。